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2004.03.15

イエス・キリストの十字架物語 2

 イエスさまは自ら十字架の予告をなさいました。それに続いて祭司長、長老たちの動きが記されます。

26:3 そのころ、祭司長、民の長老たちは、カヤパという大祭司の家の庭に集まり、
26:4 イエスをだまして捕え、殺そうと相談した。
26:5 しかし、彼らは、「祭りの間はいけない。民衆の騒ぎが起こるといけないから。」と話していた。

 祭司というのは神殿の礼拝のために集まってくる人々の世話をしたり、宗教儀式を行なう役目の人たちです。長老というのはいわば政治的な責任を持つ人たちです。ですから宗教的な権威と、政治的な権威の人たちということになります。
 当時の宗教的権威の最高の人物すなわち「大祭司」はカヤパという人でした。大祭司カヤパの家の庭で集まったこの会議は、たぶんユダヤ人の最高議会というものだったと思われます。当時のユダヤの国はローマ帝国の支配下にありました。ローマ帝国はユダヤ人の宗教に関しては口を挟みませんでした。そのかわり治安に関しては厳しく取り締まって、ユダヤの国を押さえつけていました。
 ユダヤ人の最高議会が緊急に招集されてナザレのイエスをどう処分しようかという相談がなされました。結論はすでに決まっていました。それはイエスをたまして捕らえ殺害することでした。
 イエスさまはユダヤの国の北のほうにあるガリラヤ地方で、宣教の働きを始めました。イエスさまは神の国についての説教を語り、たくさんの奇蹟を行ないましたので、当時のユダヤ人の一般大衆には熱狂的に、この人こそ神から遣わされたメシヤであるとして迎え入れられました。ユダヤ人の最高議会の人たちからは、その説教が独特のものだったので、神を冒涜していると受け取られていました。また大衆が熱狂的になっていくに従って、彼らは治安に不安を覚え始めました。そしてイエスさまと弟子たちの一行が過越の祭りを目指してエルサレムに上ってくるに及んで、彼らの不安はますます大きくなっていたのです。こうなってはイエスさまを捕らえて殺してしまう以外にはないと、彼らは考えたのです。
 しかしこの過越の祭りの間は、たくさんの人々が礼拝のために神殿に集まってきていますし、大衆の多くはイエスさまを支持していましたので、へたに手を出すと暴動が起こるかもしれないと、彼らは警戒しました。

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