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2004.04.22

イエス・キリストの十字架物語 7

ペテロのつまずきの予告

26:30 そして、賛美の歌を歌ってから、みなオリーブ山へ出かけて行った。

 最後の晩餐という儀式を終えると、イエスさまは弟子たちを連れてオリーブ山へと向かいます。
 このときはすでに夜になっていたのではないかと思います。最後の夜の食事をしたところは、シオンの丘にある一軒の家だと考えられています。したがってイエスさまと弟子たちの一行は、この家を出て、丘を下って神殿の南側に出て、そこをさらに下って、ケデロンの谷に下り、その谷の向こう側にあるゲツセマネの園と呼ばれるところまで行ったと思われます。そこはオリーブ山のふもとに当たります。

26:31 そのとき、イエスは弟子たちに言われた。「あなたがたはみな、今夜、わたしのゆえにつまずきます。『わたしが羊飼いを打つ。すると、羊の群れは散り散りになる。』と書いてあるからです。
26:32 しかしわたしは、よみがえってから、あなたがたより先に、ガリラヤへ行きます。」
26:33 すると、ペテロがイエスに答えて言った。「たとい全部の者があなたのゆえにつまずいても、私は決してつまずきません。」
26:34 イエスは彼に言われた。「まことに、あなたに告げます。今夜、鶏が鳴く前に、あなたは三度、わたしを知らないと言います。」
26:35 ペテロは言った。「たとい、ごいっしょに死ななければならないとしても、私は、あなたを知らないなどとは決して申しません。」弟子たちはみなそう言った。
(聖書の引用は『新改訳聖書』からです)

 ここに記されているイエスさまと弟子たちとの対話は、この途中で、歩きながら交わされた会話なのでしょう。
 イエスさまが言われたことには二つのポイントがあります。一つは弟子たちに対して「あなたがたはみな、わたしのゆえにつまずく」というものです。もうひとつはよみがえりの後、ガリラヤへ行けというものです。
 弟子の一人のペテロは、びっくりして反論します。「じょうだんじゃありませんよ。先生。ほかの者がみんなつまずいたとしても、わたしゃぁ絶対につまずきませんよ。絶対に!」というわけです。
 しかしイエスさまははっきりと言われました。「今夜、鶏が鳴く前に、あなたは三度、わたしを知らないと言います」。
 ペテロは悲しくなって言います。「たとい死ぬようなことがあっても、先生を知らないなどとは、決して言いません」と強く否定します。そしてこの福音書を書いたマタイさんは、さりげなく「弟子たちはみなそう言った」と付け加えています。マタイさんもその場にいたのです。そしてイエスさまとペテロの会話を聞いていたのです。そしてマタイさん自身もペテロと同じように思ったことでしょう。

 イエスさまが置かれている状況が、よくわかっていなかった弟子たちにとっては、みなが同じように決意したことでしょう。それはごく普通のことだったと思います。ですからこれを読む者たちには、じつに素直に共感できる記事です。だれもが、もし自分もそこにいたなら、同じように反応したことだろうと、納得するのです。

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