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2004.06.21

イエス・キリストの十字架物語 15

27:1 さて、夜が明けると、祭司長、民の長老たち全員は、イエスを死刑にするために協議した。
27:2 それから、イエスを縛って連れ出し、総督ピラトに引き渡した。
(聖書の引用は『新改訳聖書』からです。以下同じ)

 ユダヤ人の最高議会は夜明けまで開かれていました。結論はすでに出ていましたが、最終的な議決が必要でした。ルカの福音書によれば、死刑に賛成しない議員もあったらしいことがわかります。しかしおそらく圧倒的多数で死刑が確定したものと思われます。ユダヤ人議会では、全員一致でないと決議できないという説も聞いたことがありますが……。
 このときには治安の責任はローマ政府にあったので、ユダヤ人の中でも犯罪人を死刑にする場合には、ローマ政府の判決が必要でした。そのために議会はイエスを縛って、当時のローマ総督ピラトという人のもとに送り、ローマ政府による死刑判決を求めることになりました。

27:3 そのとき、イエスを売ったユダは、イエスが罪に定められたのを知って後悔し、銀貨三十枚を、祭司長、長老たちに返して、
27:4 「私は罪を犯した。罪のない人の血を売ったりして。」と言った。しかし、彼らは、「私たちの知ったことか。自分で始末することだ。」と言った。
27:5 それで、彼は銀貨を神殿に投げ込んで立ち去った。そして、外に出て行って、首をつった。

 イエスを祭司長たち売り飛ばしたイスカリオテ・ユダは、イエスが死刑に処せられるということがわかると後悔しました。その代価として受け取って持っていた銀貨三十枚を、「私は罪のない人を売ってしまった。そのことを後悔している」と言って長老たちに返そうとしました。彼はそうすれば長老たちからイエスさまを取り戻すことができると考えたのでしょうか。
 しかし長老たちは「自分で始末しろ」と冷たく言います。ユダは追い詰められて、やけになって、長老たちも受け取らなかった三十枚の銀貨を手にして神殿に行きました。そして彼は激しい後悔の念に駆られ、どこにもやり場のない怒りを、手にしていた三十枚の銀貨と神殿にぶつけて、銀貨を神殿に投げ込むと走り去りました。そして神殿の外に出て首をつって自殺してしまいました。

27:6 祭司長たちは銀貨を取って、「これを神殿の金庫に入れるのはよくない。血の代価だから。」と言った。
27:7 彼らは相談して、その金で陶器師の畑を買い、旅人たちの墓地にした。
27:8 それで、その畑は、今でも血の畑と呼ばれている。
27:9 そのとき、預言者エレミヤを通して言われた事が成就した。「彼らは銀貨三十枚を取った。イスラエルの人々に値積もりされた人の値段である。
27:10 彼らは、主が私にお命じになったように、その金を払って、陶器師の畑を買った。」

 祭司長たちは投げ込まれた銀貨三十枚を拾い集めました。そして協議した結果、「神殿の金庫に入れるのはよくない」と判断しました。その理由はイエスさまの血を流すために支払われたものだからということ。したがって彼らは、その銀貨が汚れたものと判断したのでしょう。最初にユダに支払われたとき、金貨三十枚は祭司長や長老たちのポケットマネーから出されたのではないらしい。神殿の金庫から出されたのでしょう。それを再び金庫に入れるのはよくないと彼らは考えたのかもしれませんね。

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