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2004.12.21

イスラエルの歴史を読んでみよう 3

 王国の分裂
 「われこそはソロモン王家の王であるぞ」と、レハブアムはその権力を見せびらかしたものの、北方部族にとっては、もはや王さまとしては受け入れることができませんでした。彼らは、ユダ部族とはもはや一緒にはやって行けないとばかり、自分たちはヤロブアムを王さまとして立てて、レハブアムに対して反旗を翻しました。
 これに対してレハブアムは、直ちに役務長官ハドラムを遣わして、北方部族からの労務者の獲得を図ろうとしたらしい。しかしもはや聞く耳を持たなかった北方部族の人々は、たちまちハドラム役務長官を捕らえて石打ちの刑にしてしまいました。
 それを見ていたレハブアム王さまは、これは一筋縄ではいかないわいとばかり、いのちからがら戦車を、がらがらと駆りたててエルサレムに逃げ帰ってきました。そこで次の作戦を考えようというわけです。レハブアムという王さまは宮廷で王子さまとして育てられたのでしょう。状況判断を誤ったのですね。

 それでもレハブアム王は、北方部族をなんとかして自分の支配下に置こうと努力します。すぐにユダ部族全体に召集をかけて、18万人の軍隊を組織します。そしていざ出陣というときに神の人、すなわち預言者のシェマヤという人が王様のもとにやってきます。そして神のことばを告げます。
 その内容は、①戦争はやめよ。なぜならあなた方は兄弟ではないか。②王国の分裂は神ご自身のご計画なのだから。このふたつです。
 この後のほうの、王国の分裂は神さまのご計画なのだというのは、この歴代誌という書物を書いた著者の歴史観とも言うべきものでしょう。聖書全体から見ると、神さまの選びの民はユダ部族なのであって、このユダ部族の子孫から救い主イエスさまが誕生するというのが、その遠大な計画だったのです。ですから神さまにとっては、ユダ部族を何とかして守り続けて、救い主の誕生まで持っていこうというご計画だったのでしょう。

 神さまによって武力による形勢打開の方策を禁じられたユダ部族の王さまレハブアムは、北方部族との国境線の辺りにある町々の防備を固めて、北からの反撃に備えます。こうしてダビデ王、ソロモン王と続いたイスラエルの統一王国は、南北に分裂してしまいます。南のユダ部族についたのは、シメオン部族とベニヤミン部族の二つです。また北のヤロブアム王さまに従って王国を形成したのは、エフライム部族を中心とした九つの部族でした。

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