« えぇっ! 何かの間違いでは | Main | 独裁者小泉出現か »

2005.08.12

戦争の問題と聖書

 聖書では、唯一のまことの神さまによって、この世界のすべてのものは創造されたと説明しています。人間もまた神さまによって創造されたのです。人間は「神のかたち」に造られたと聖書は述べています。この「神のかたち」ということばには、多様な意味内容を考えることが出来ます。その一つに、人間は神さまのことばを聞くことが出来るという能力を備えていたということがあります。というのは聖書では、人間の創造の記事に続いて、「生めよ、増えよ。地を満たせ」という命令や、いわゆる「禁断の木の実」について、どうすべきかという説明など、神さまの人間に対する語りかけのことばが記録されています。ということは人間は最初から神さまのことばを聞いて、それに従うことが期待されていたと考えられます。

 人間はサタンの誘惑に陥って「エデン園の中央にある木の実を取って食べてはならない」という禁止の命令を破ってしまったのだと、聖書は語ります。その結果、人間は、神のかたちとしての本来のあり方を失ってしまって、神さまのことばに聞くというよりも、自分の欲望に従って生きるようになったと、聖書は語ります。その結果は「女の人は自分の夫を恋い慕うようになる」、すなわち自分の夫を独占して思うがままに支配しようとする。「男は女を支配するようになる」、すなわち人間関係は愛の関係ではなくて、互いの支配の関係になってしまったと聖書は述べています。

 この人間の堕落の結果、人間は互いに相手を信頼できなくなって、自分の力で他者を支配しようという欲望だけで生きるようになってしまったといえます。これが戦争の原因だと言うことが出来ます。ハインツ・エドゥアルト・テートという方(1918年生まれ、1963年以来ハイデルベルク大学の神学と倫理学の教授)は、「人間の本来持っていたはずの人間性は、人間に対する神の呼びかけを聞くことによって成立する」と語っています(『現代文明の危機と時代の精神』岩波書店 1984年)。

« えぇっ! 何かの間違いでは | Main | 独裁者小泉出現か »

「聖書」カテゴリの記事

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18113/5439381

Listed below are links to weblogs that reference 戦争の問題と聖書:

« えぇっ! 何かの間違いでは | Main | 独裁者小泉出現か »

August 2015
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ