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2006.01.13

牧師という職業

 先日ある出版社から、さまざまな職業の裏話的な本を出版するので、牧師という職業について聞きたいという依頼を受けた。その企画をした方が私のこのblogを見て、変わった牧師がいるらしいので、聞いてみるかということになったらしい。というわけで電話の取材を受けた。 
 しかし牧師という職業について説明するのはとても難しい。インターネット上で「牧師」という検索をするとさまざまな牧師のホームページが検索される。そのなかに牧師になるにはどうすればいいかなどというものも検索される。私たちの教会のような、いわゆるプロテスタントの教会で牧師になるというのは、基本的にはクリスチャンであること。これはあたりまえのことではある。私たちの教会では牧師になるということは「献身」であると言う。すなわち自分の身をささげるということなので、いわゆる職業を選ぶということとはかなり違うスタイルを持っている。自分の身をささげるというのは、その職業にささげるというよりも、神さまにささげるという意味である。この部分が非常に説明しにくい。クリスチャンの間では、「私は牧師になるために献身します」ということですぐに理解してもらえる。「いや~。牧師は大変だからやめたほうがいいよ」と忠告してくれる人もいるし「そう。それは立派な信仰ですから、祈っていますよ」と言って後押ししてくれる人もある。
 キリストの十字架の出来事の後に誕生した最初のキリスト教会で、紀元50年代に大きな活躍をしてキリスト教会の基礎を築いたパウロという人がいる。この人は当時のギリシャ・ローマ世界に、キリストの福音を宣教した。このパウロは青年時代、おそらく二十歳前後の時期には、非常に熱心なユダヤ教徒で、当時始まっていたキリスト教という運動は、ユダヤ教の中の悪質な異端と考えていたので、キリスト者撲滅の運動に熱心であった。ところがエルサレムから、いまのシリヤのダマスカスという町に出かけていって、そこにいるキリスト者たちを捕らえようとして道を急いでいたときに、突然に天から、復活のキリストに声をかけられ、キリストにつかまってしまって、キリスト者を迫害する者から、一転して自分がキリスト者になってしまった。この回心の出来事について、新約聖書の中の「使徒の働き」という一巻の中には、パウロ自身のことばとして三度記されている。
 キリスト者というものは、聖書に書かれているキリストの復活を信じ、使徒パウロの回心の出来事を、文字通りのものとして信じている。キリスト教会の牧師となるというのはこのような使徒パウロの回心と同じような経験をしているということが出発点である。それがなければ牧師という職業に就くということは何の意味もないことになってしまう。

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Comments

安達三郎様
コメントありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。


  失礼いたします 
「こころの病い勝利法則」 のご案内です
        ご笑覧ください。 
    http://www4.ocn.ne.jp/~kokoro/

無名様。コメントありがとうございます。またこのBlogを読んでくださったことを感謝します。人間、生きることの意味とか目的とかを明確にもつことが、充実した生涯のカギであると、私は思っています。私は幸いに、三十歳半ばにしてこれをつかんだと言えます。その後の人生は何ものにも代えがたい貴重な経験であったと思います。

宗教も何も知らない幼い児童には皆、映像として表されているという事は無いですか? 幼い子が成長して行く過程に聖書に巡り合うか巡り合わないかで、思い出すか忘却となってしまう違いが生じる。巡り合った者は、古人の手で既に書き記されて来ていたと知る。それからが、その人の行動は試みとなる。回心があるには、その前に必ず争いが用意されている。そういった学習指導要綱の様なものは、何処から来るのか。
現実の世は三次元の世界と言われますが、これだけ多くの人間がハイテクや医学、科学、宇宙船まで打ち上げる事が出来るのに、この次元を越えたエネルギーは宗教、哲学といった範囲でしか理解されない様になっているという、これは宝探しですか。これが人間が生まれて生きるという意味なのでしょうか。
要は、キリストという名で人間をふるいにかける。ふるいから落ちる者の方が大切となるとは思いますが。
ロダンの考える人という彫刻がありますが、そういう現象を生む事にも繋がり、時間が限られた人生、まるで時間制限のある期末テストみたいですが。

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