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2007.04.08

イエス・キリストの復活

 今日4月8日はイエス・キリストの復活を記念する日。ただしこの日は毎年の暦によって移動する。今日、全世界のキリスト教会では「イエス・キリストは死者の中から復活した」という説教が語られているはず。
 キリストの弟子の一人ヨハネが記録したキリストの伝記によれば、復活の出来事は次のようであった。

 週の初めの日、私たちの今のことばで言えば、日曜日の朝早く、マグダラのマリアという婦人がイエスの遺体を納めた墓にやってきた。この墓はイエスの十字架刑が執行されたゴルゴタの丘の近くにあり、アリマタヤ村のヨセフという人の所有だったと言われている。今はこの場所に「聖墳墓教会」という名の大きな教会堂が建っており、エルサレム観光の目玉の場所になっている。
 ユダヤでの当時の墓は、自然にできた洞穴を利用して作られていた。いたずらされたり副葬品を盗まれたりしないように、洞穴の入り口は大きな石で閉じられるのが普通だった。
 十字架刑は前の週の金曜日に行なわれた。イエスの弟子たちにはこれはあまりにも突然の出来事であり、自分たちも逮捕されるのではないかという恐怖から、みな散り散りになってしまっていた。数人の婦人たちと弟子の一人ヨセフと、墓の持ち主のヨセフと、ニコデモといった人たちによって、イエスの遺体は十字架から取り下ろされてこの墓に運び込まれた。ユダヤ人の習慣は、遺体に没薬とアロエその他の香りのよい油などを混ぜたものを塗り、細長い亜麻布で巻いて墓に納めるというものであった。
 この日の日没から安息日が始まる決まりになっていた。イエスの死は突然のことであり、また安息日が始まれば、その決まりに従ってだれも自由に行動することができなかったので、不十分な処置のまま埋葬せざるをえなかった。日曜日の早朝、墓にやってきたのは、マグダラのマリヤほか数人の婦人たちであった。彼女たちは埋葬のとき不足していた油を塗り、遺体の処置を完了させることが目的で、墓にやってきた。
 途中、婦人たちは墓の入り口をふさいでいる石をどうやって取り除けようかと相談していた。婦人たちの力では石を動かすことができないと思っていたからである。ところが墓に来てみるとその石はすでに取り除けられていた。不思議に思った婦人たちが、墓をのぞき込んでみると、そこに納めたはずのイエスの遺体がなくなっているのを発見してびっくりした。
 婦人たちの中のマグダラのマリアは、弟子のヨハネとペテロがひそんでいる家にかけつけて、「だれかがイエスの遺体を盗んでいった」と報告した。ヨハネとペテロはびっくりして墓に駆けつけた。ヨハネが先に着いて墓の中をのぞきこんでみると、イエスのからだにまきつけてあった亜麻布がそのまま置いてあるのが見えた。続いてペテロが到着し、墓の中に入ってみた。ペテロは良く調べてみた。確かに亜麻布が放置されてあり、イエスの頭に巻いてあったはずの布も、そこにあった。しかし遺体そのものはなくなっていた。
 ヨセフとペテロは、遺体が盗まれたというマリヤの報告があわてた結果の見損ないなどではなくて、ほんとうだったことを確認した。二人の弟子と婦人たちは、どうしていいかすぐには考えがまとまらなかった。とりあえず隠れ家に引き上げて相談しようということになって、二人の弟子たちは引き上げた。
 マグダラのマリアは途方にくれながらもそこに残っていた。彼女は泣いていた。泣きながらもう一度墓の中をのぞきこむと、墓の中に白い衣をまとった天使と思われる姿があった。そして「どうして泣いているのか」とたずねられた。マリアは「だれかが私たちの主の遺体を盗んでいったのです。どうしていいかわからないのです」と答えた。
 そのときマリアは何かの気配を感じて、後ろを振り向いた。するとそこに一人の人物が立っているのが見えた。彼女はその人物が、この墓のある園を管理している管理人だと思ったので、「あなたが私たちの主を運んだのなら、どこに運んだのか教えてください」と言った。
 するとその人物は「マリア」といって彼女に呼びかけた。この声を聞いた瞬間、マリアは忘れもしない主イエスの声であることに気がついた。そこにはまことに主イエスの姿があった。そこで彼女はイエスに取りすがらんばかりにして「先生!」と叫んだ。イエスはこのことを弟子たちに報告するようにとマリアに伝えた。
 マリアは何がなんだか十分に理解ができなかったが、このびっくりするような知らせを抱えて、まるで転がらんばかりにしてヨセフとペテロが帰っていった隠れ家に駆けつけた。そして「主にお目にかかりました。ほんとうです」と叫んだ。

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