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2008.07.02

キルケゴールの『現代の批判』

キルケゴールの『現代の批判』を再読している。
 最初に読んだ時のことはほとんど覚えていないが、ここに書かれていることは、非常に現代的な、というよりも今の時代には、いわゆる「ハイパーリアリズム」とかということばであらわされる問題を論じていると思う。彼の時代、すなわち
19世紀の時代思想や表現方法で語っているが、実はこの21世紀の超近代的な問題なのであると思う。キルケゴールはその問題性に気が付いていて、その時代に語っているのであるが、その時代の思想はそういう問題を理解することがなかったろうし、当然受け入れることもなかった。
 しかしこれは何も今の21世紀の時代の特徴なのではなくて、聖書の時代、あるいはもっとさかのぼって預言者たちの言っていること、さらにはモーセ五書が語っていることにも、同様の問題性が指摘されているといえる。それはこの世に生きる、言い換えれば、時間と空間の中に生きる人間の宿命であるともいえる。
 
キルケゴールは『死に至る病』では、「自己とは関係である」と言っているが、その関係性の中に生きなければならない人間の、与えられている現実なのだと考えられる。すなわち神との関係に生きることのみが現実性の確かな現実なのだ。確かなリアリティなのだといえる。しかし人は神を生きているお方として知ることがなければ、この関係性の向こう側には幻影しかなくなってしまう。その幻影が人にはきわめてリアリティをもって見えているということなのだ。

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