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2008.08.09

驚くばかりのタンパク質のふるまい

 『タンパク質の一生』(岩波新書・永田和宏著)を読んだ。
 とてもおもしろかった。自分のからだの10パーセントほどを占めるという物質について、実はなにも知らなかったということを自覚させられた。人間のからだには約60兆個の細胞があって、その一個一個の細胞の中に約80億個ものタンパク質があるのだという。この本はそのタンパク質の誕生から死までを、しろうとにもわかりやすく解説している。

 読み進むうちに、そこで説明されている出来事が、この宇宙の中で行なわれているものだと錯覚してしまう。そして何度もそれが実は個々の細胞の中で行なわれていることの説明なのだと確認しなければならなかった。それほどに一個の細胞の中で営まれている世界は膨大なものだと感心させられた。
 細胞のことや、その中に秘められているDNAなどのことに興味深く教えられたのは、1980年代の初めのことであった。そういったことは今では高校生の時代に教えられるものらしいが、私の頃にはそこまでの学びはなかった。この本を読みながら、一個のタンパク質の微細な動きまでもとらえることが出来るようになった研究の成果に、ただただあきれるばかりであった。そんなことを言うと、自分の無知をさらけ出すようで恥ずかしくなるが、実際に、自分のからだの中の奥深いところでは、こんなにすごい営みがなされているのかと、驚くばかりであった。

 このような微細な世界で営まれている動きを説明されてみると、ではいったい、私たちのいのちそのものはどうなっているのだろうかと考えさせられる。タンパク質というものはただじっとしているのではなくて、毎秒毎秒、分解と生成をくり返しているのだそうだ。それはなんと一秒間に数万回にも及ぶというのである。この熱烈な生命活動のエネルギーというものは、いったいどこから出てくるのだろうか。

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